もう一つの詩
「天国の特別な子供」
作者:エドナ・マシミラ(Edna Massilla)
訳:大江祐子
会議が開かれました 。地球からはるか遠くで。
「また次の赤ちゃん誕生の時間ですよ」
天においでになる神様に向かって、天使たちはいいました。
「この子は特別の赤ちゃんで、たくさんの愛情が必要でしょう。
この子の成長はとてもゆっくりに見えるかもしれません。
もしかして一人前になれないかも しれません。
だからこの子は下界で出会う人々に、
とくに気をつけてもらわな ければならないのです。
もしかしてこの子の思うことはなかなかわかってもらえないかもしれません。
何をやってもうまくいかないかもしれません。
ですから私たちは、この子がどこに生まれるか、
注意深く選ばなければならな いのです。
この子の生涯が、しあわせなものとなるように。
どうぞ神様、 この子のためにすばらしい両親をさがしてあげて下さい。
神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を・・。
その二人は、すぐには気がつかないかもしれません。
彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を・・。
けれども天から授けられたこの子によって、ますます強い
信仰と豊かな愛をいだくようになることでしょう。
やがてニ人は、自分たちに与えられた特別の神の思召しをさとるようになるで しよう。
神からおくられたこの子を育てることによって、柔和でおだやかなこの尊い授かりもの
こそ、天から授かった特別な子どもなのです」
註
この詩は、アメリカテキサス州、精薄病院の壁にかかげられている
出典:「先天異常の医学」木田盈四郎著 中公新書
この詩を読んだときもなんとも言えない気持ちになりました。
子供が親を選んでいるんだと言うこと。
最近「子殺し」と言う言葉がブラウン管から
流れてくる。
とっても悲しい・・・
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